関連書籍

『妙なる畑に立ちて』
 著 者/川口由一
 発行所/新泉社
 初 版/1990年5月
 定 価/2940円
川口さんの自然農を知るには欠かせない一冊。でも最初は文章がぜんぜん頭に入らず、読むのを途中でやめてしまうことが続きました。自分でも田畑をやってみたり、自然農の学びを続けていくうちに、気がつくと文章がすうっと心に届くようになります。同じような感想を持っている人も多く、ぜひ実践と同じように何度も読み続けていくことをお勧めします。

『自然農—川口由一の世界』
 著 者/川口由一、鳥山敏子
 発行所/晩成書房
 初 版/2000年4月
 定 価/2940円
1997年にグループ現代が製作した長編記録映画『自然農』の制作現場で交わされた、川口さんと鳥山さんの対話。賢治の学校を主宰する鳥山さんの視点と、川口さんの自然観がうまく重なっていて、初めて自然農の世界を知るにはちょうどいい本だと思います。

『自然農への道』
 編 者/川口由一
 発行所/創森社
 初 版/2005年7月
 定 価/2000円
岩手の北村みどりさん、福島の佐藤幸子さん、山梨の三井和夫さん、静岡の高橋浩昭さん、富山の石黒完二さんと石黒文子さん、徳島の沖津一陽さん、福岡の松尾靖子さん、福岡の鏡山悦子さんがそれぞれ執筆。どうして自然農を始めたのかのほか、栽培に関するコツや悩みなども書かれています。

『自然農・栽培の手引き−いのちの営み、田畑の営み−』
 著 者/鏡山悦子
 監 修/川口由一
 発行所/南方新社
 初 版/2007年10月
 定 価/2100円
福岡で自給自足の生活を実践する鏡山さんは、3人で『オピーピーカムーク』という冊子を自費出版していました。毎号掲載されていた栽培イラストを一冊にまとめて自費出版し、その後、南方新社から刊行されたものです。自然農の栽培のためのノウハウがぎっしり詰まっている本で、ぜひ一冊手元に持っていてほしいバイブルです。

『自然農に生きる人たち−耕さなくてもいいんだよ』
 著 者/新井由己
 発行所/自然食通信社
 初 版/2008年4月
 定 価/2100円

北海道から九州まで、川口由一さんの自然農に取り組む人たちを訪ねた写真ルポ。自給自足として自然農に取り組む人、専業農家として学びの場を運営する人、自然農を始めたばかりの人など、それぞれの人生において「自然農に生きる」道を選んだことがわかります。草や虫が育つ中で野菜が育ち、そこに立つ人さえも風景の中に一体化したような印象です。

写真集『自然農に生きる人たち』を無料公開しました!
PDFファイルもダウンロード可能です。
非営利に限り、ご自由に配布してください。

これまで本を購入していただいたみなさま、ありがとうございます。
PDFファイルはテキスト検索もできるので、活用してください。

https://shizennou.info/photo/


『自然農の野菜づくり』
 著 者/高橋浩昭
 監 修/川口由一
 発行所/創森社
 初 版/2010年10月
 定 価/2000円
沼津で自然農の専業農家をしている高橋さんが、自然農の基本的な考え方から栽培のノウハウまでを紹介。自然の姿が多様であるように、自然農の栽培は「こうすればこうなる」と型にはめられないので、背景にある「いのちの世界」を理解しなければいけないのです。自然に対する謙虚な姿勢が伝わってくる良書。

『自然農という生き方—いのちの道を、たんたんと』
 著 者/川口由一、辻信一
 発行所/大月書店
 初 版/2011年5月
 定 価/1260円
ナマケモノ倶楽部・世話人で文化人類学者の辻信一さんが、川口さんに質問をする形で進む対談集。第1部「美しい生き方を求めて」は川口さんの自伝的な内容で、農家の跡とりに生まれて芸術家を目指し、自然農の道に進んだことが紹介されています。第2部「自然農はいのちの道」では、自然農の世界観をわかりやすく紹介。第3部「答えはここに」では、漢方医療と病からの自立、生と死、自然農という生き方について。震災後、生きることに不安を感じている人に対しても、貴重なメッセージが込められています。

『雑草と楽しむ庭づくり オーガニック・ガーデン・ハンドブック』
 著 者/ひきちガーデンサービス
     曳地トシ+曳地義治
 発行所/築地書館
 初 版/2011年6月
 定 価/2200円
無農薬・無化学肥料で庭を作ってきたひきちガーデンサービスのお二人の4冊目の著書。前作の『虫といっしょに庭づくり』も参考になりましたが、この「雑草と楽しむ〜」には自然農の田畑で見かける草もあります。地を這うタイプ、細っ葉、丸っ葉(めだつ葉)、つるもの(つる性植物)に分類された86種類が紹介されています。基礎知識編や実践編などのほか、楽しいコラムも満載。自然農では「雑草」という呼び方をしませんが、「草と楽しむ畑づくり」という本が欲しくなりました。

『川口由一の自然農というしあわせ with 辻信一』
 企画・製作/ナマケモノ倶楽部
 発 行/ゆっくり堂
 定 価/2500円

『自然農という生き方—いのちの道を、たんたんと』と並行して撮影されたものがDVDになりました。

いのちの世界では、生きる営みはそのまま増やす営み。いのちの世界を壊すようなことをしたならば、自らの生存は約束されない。それに気づくはずです。そのことに気づいたならば、人類は分かち合うというところに立たないと。足るを知るというところに立たないと。川口由一

農業を超えて、川口由一さんの物語はすべての人に開かれています。それは、人が人として生きる意味を、人がひとつのいのちとして生きる意味を、そして人が個々の自分を生きるということの意味を語ってくれます。辻信一


 

Posted on